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「「フーガ=浮昇の技法」試論(感性稿)」、本当の感性とは何か?(其の3)

-感性編-


「フーガ=浮昇の技法」試論

今まで論じてきた試論は、
試論とは、
相手に自分の私論を披露すること。

今まで語ってきた感性とは、
本当の感性ではない。

自分自身が「浮昇の技法」に陥っているのだ。
べートーヴェン自身がフーガと成ったように、
芸術には、危うい技法が付きまとっているのだ。

書き出すことによって、
論理的に上昇して、そして浮遊しようとする。
それは非-日常の世界に逝くこと。

もう読者の方々はお気づきではないだろうか?

音楽分析編、音楽美学・演奏論編と
続いてきた今回の試論は、
著者自身の聴取論である。

著者がフーガを、音楽を、世界を
このように捉えていたということだ。

自分自身の頭で思考した聴取論を
披露したということ。

本当の意味での感性ではない。
それは、思考を伴う聴取論である。






感性とは、
本当の感性とは、
思考を伴わない。






本当の感性とは何なのか?




考えを止めよ!(Halt!)
お前のとんだ思い違いだ!(Das hast du dir gedacht!)




-3つの引用-


Ⅰ.

「止まれ、お前はあまりにも美しい!」
ゲーテ『ファウスト』より


Ⅱ.

-神秘的なるもの-
6.432 世界がいかにあるか、ということは、
      より高次の存在にとっては全くどうでもよいことだ。

6.44  世界がいかにあるかが神秘なのではない。
      世界があるという、その事実が神秘なのだ。

6.522 いい表わせぬものが存在することは確かである。
      それはおのずと現われ出る。それは神秘である。

ヴィトゲンシュタイン『論理哲学論考』より



Ⅲ.

「驚嘆と畏敬の念を持って」、
われわれの心を満たしてくれるものが二つある。

それは「私の上なる星をちりばめた空と
       私のうちなる道徳法則」である。

 カント『実践理性批判』より一部改





自分が在るという根源的な事実。
この事実だけは、本物だ。

ここに在るということ。
これこそ本物だ。

在ることが在るのだ。

そうか、そうだったのか。

今ここに在るということが
ありがたいことなのだ。

在り難い、有り難い、ありがたい。

肯定して肯定する、
その先に在る肯定は、




希望である。


今ここに在るということ。
それを感じていること。


自分の感性。
息する感性。

生きて息する感性。
いきいきする感性。

息はどこへたどり着くのか?

腹だ。

「腹を据える」

腹を据えれば、
浮いたりしない、
あがったりしない。
腹中心の文化。

そうだ、
日本に今在るのだ。
日本に在ることが
ありがたいことなのだ。

それが本当の感性。

感性稿の
完成。




<補遺:希望の音楽>


生きて在ることへの感謝を教えてくれた作品。
ベートーヴェン:
 弦楽四重奏曲第15番第3楽章(作品132)
「リディア旋法による病より癒えたる者の神への聖なる感謝の歌」

晩年のベートーヴェンは、
自分の生命自体を音楽に書き出した。
晩年の作品の凄さはそこに在る。

芸術家として
とてつもない高い高い領域へ
達することの出来た稀有な存在。
それが、ベートーヴェンなんだと思う。


生きているということ
そこには必ず何らかの
意味があると思う。

みんな生の使命を全うできる、
かけがえのない唯一無比な存在だ。

挫けたり、つまずいたり
道は平坦ではないけれども
希望を捨てない限り
希望という名の道は永遠に続いている。

生きているということ自体が
ありがたい事なんだ。

生きているということ、
希望が在るということ。

そのことに気付かせてくれた
ベートーヴェンの晩年の作品、
そして、今ここに在るという事を
感謝したい。

最後に、
晩年のBeethovenへ
敬意を表して捧ぐ。
ありがとう、
ベートーヴェン。



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コメント

No title

難解な内容で、
まだ一読しただけの私には
すべてが理解できたわけではないけれど
何か新しい視野を与えていただいたように
感じます。
出勤前のあわただしい時間でしたが、
其の1からここまで一気に読んでしまいました。
また、機会をみて
じっくり読みたいと思います。

ありがとうございます。

お読みいただきありがとうございます。
自分の言説は哲学・美学のプロパーで
書き出しました。

しかし、より多くの方々に知っていただきたく、
これからわかりやすい言葉で
伝えて生きたいと
感じております。

是非、また訪問していただけると
幸いです。
ありがとうございます。

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